こんにちは。Twitterで予告した通り、先週10月8日(木)ARMA東京支部設立20周年記念特別セミナーに参加して来ましたので、報告します。今回、米国に半世紀遅れていると言われている日本の公文書管理の今後の課題として、NARAの元ディレクターであるマイケル・ミラー博士の講演ということもあり、実際のレコードマネージャ、アーキビストを歴任されたミラー博士のお話は大変有意義なものでした。ARMA関係者の皆様、有難うございました。
台風18号の影響で、開催が心配されましたが恐らく200名を超えた参加者が集まり、このテーマでの関心の高さがうかがえるセミナーでした。
特に印象的な内容と筆者が感じたことですが
- 記録管理は、外部の圧力に応じることで進歩する
日本でも例の外務省の核持ち込み密約問題の解明が急がれていますが、情報公開法は、『存在している文書に対して』行なわれるので、そもそも『不存在』は開示請求があったとしても『無い』わけですから、外部の圧力というよりはむしろ、”国民”と言い換えた方が日本の現実を表していると感じました。 - NARAへの印象
ミラー博士が言うには、NARAは日本の内閣府に似ている。各省庁が記録管理における責任を担うのが本質である。とはいえNARAと日本の現状とはかなりの差があると感じていますので、今後の運用面をウォッチしていきたいですし、筆者は、地方自治体の公文書管理への取り組みなど範囲を広げて、今後も研究していきたいと考えています。 - 電子記録への対応
記録は過去のものだけではなく、未来へとつなげることが本質であるため、電子記録をどう扱うかは、日本でも今後の課題となると考えます。10年後、20年後のITの世界を読者の皆様は想像できますか?OSやファイル形式他、電子記録を閲覧するための仕組みも未来を見据えなくてはなりません。 - 意識の問題
記録を管理することの目的は、説明責任を果たすことや、リスクマネージメントであったり、ナレッジを共有することであると思いますが、公文書管理法の目的の上位となる概念は、『国民のため』であり『民主主義』のためであることを、これから日本人として共有可能でなければなりません。これが最大の課題ではないでしょうか。
GSR(Government Social Responsibility/政府の社会的責任)は我々国民の問題と強く感じた一日でした。
Slowhand.
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